姿勢は“表情”と同じ。悲しい時は背中を丸めて泣いたっていい
セルフケア論 #18(2020年7月のnote記事を再編集)
「良い姿勢」とはなんでしょうか。体の専門家に聞けば、骨格が正しい位置にあり筋肉が最も力を発揮しやすい「ニュートラルポジション」——疲れにくく、不調も起きにくい姿勢だと答えるでしょう。それは正しい。でも今回は別の話をします。
表情に「常に正しい顔」がないように
姿勢は表情と同じだと思うのです。面接のときは爽やかな笑顔が正解かもしれない。家で一人でテレビを見るときはバカ笑いしていい。大切な人を亡くしたときに、笑顔でいる必要なんてない。表情が状況と感情で変わるように、姿勢もその時々で変わっていい。
悲しいときは、背中を丸めて泣いたっていいんです。体を縮めて自分を守るのは、心にとって自然な姿勢だから。仕事に没頭するときの前のめりも、リラックスしてソファに沈む夜も、それぞれの場面の「正しい姿勢」です。
「常に良い姿勢」という呪いから降りる
「良い姿勢でいなきゃ」という意識は、ときに「常に笑顔でいなきゃ」と同じくらい人を疲れさせます。姿勢を道徳にしない。丸まった日は、丸まった分だけ緩めて戻せばいい。姿勢に必要なのは反省ではなく、リセットです。